便は腸の健康のホンモノの診断士

ふだんから便の状態を知っておく

口にした食べ物によっても、便の色は大きな影響を受ける

毎日の便をしっかり観察することが大切

腸内環境が整わないと健康になれない

私たちの便はふつう、水分が75% 、固形物が25%で占められます。固形物の中身は、およそ3種類に分かれ、3分の1は食べ物の残りカス(食物繊維など、小腸で吸収されなかったもの)、3分の1は腸内細菌の死骸、3分の1は腸の表面から脱落した粘膜細胞の死骸で構成されています。

健康な人の便は1日当たり、長さ15センチ程度のバナナ状のものが2本で、重量は250グラム見当、硬からず軟かからずで、色は黄褐色というのが目安です。

便の色は、腸の中に流し込まれた胆汁によってほぼ決まります。胆汁の中のどリルビンという色素が、腸内細菌の作用によりステルコピリンという物質に変化して、便を黄褐色に染めているのです。

現代人の排便量は少ない

便に色がついていなければ、胆汁をつくる肝臓や、それをためておく胆のうなどに何らかの異常を生じていることが考えられます。

食べ物によっても、便の色は大きな影響を受け、日本人は植物性の食品を多く食べるということを前提にして、明るい黄褐色が基本の色とされます。肉類を多く摂ると、黒みがかった褐色になります。

便の色をチェックすることで、野菜は十分に摂っているか、肉食に傾きすぎていないか、といった日頃の食生活を見直す参考にするといいでしょう。

便の臭いは、腸内細菌がタンパク質を分解したときに発生するインドールやスカトールの臭いが基本になります。肉食が多くなると、インドールやスカトールの発生が盛んになるとともに、アンモニアや硫化水素なども加わり、悪臭が強くなります。一方、植物性の食事の場合、糖分が分解されて、酢酸や乳酸がつくられるため、酸っぱい匂いはありますが、悪臭は少なくなります。

このように便の色や臭いは一定ではなく、食べ物の種類や胆汁の分泌量、腸内細菌の働きなどによって個人差が生じます。ですから、ふだんの自分の便の色や臭いを知つておくことが大切です。

便の色や臭いがふだんと大きく違う場合は、食事の内容など原因がわかっている場合は別として、そうでなければ、腸からの赤信号と考えてみる必要があります。

つまり便は、腸の健康状態を教えてくれる診断士なのです。たとえば、膵臓の疾患、慢性腸炎、大腸ガンなどの病気があると、より強い腐敗臭がします。大腸ガンの場合、ガン細胞の一部が崩れて、出血したり、膿が出たり、また粘膜や組織片が剥がれたりして、血便になったり、粘液の混じった便になったりすることがよく見られます。また、便が細くなったり、便秘になったり、下痢になったりします。

黒いうんちは出血のサイン、最近は自分で自宅で検査できる胃がん、大腸検査キットも

なお、口から肛門まで消化管内の水分は総量で約10リットルだといわれます。このうち70~80%は小腸で、20~30%は大腸で吸収され、便に含まれて体外に排出されるのは約1% の100ミリリットルとされます。この1%が確保されないと、排便に苦しむことになるわけです。

便秘ではカチカチ状の硬い便や、コロコロ状のウサギの糞を思わせる便になることがあります。逆に、下痢では水分が多く、形づくりのできない便となります。ともあれ、大事なことは、いい便は、健康なからだからつくられるということです。

便の中身

理想的な便

黄褐色
バナナ状
におい
酸っぱい
硬さ
柔らかすぎ、硬すぎず
バナナ2~2.5本

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