肝臓に必要な栄養素はたんぱく質

肝臓強化にはたんぱく質が欠かせない

肝臓強化にはたんぱく質が必須

2種類以上摂るとよい!

肝臓の強化にたいせつなのは、高たんぱく食にすることです。肝臓は再生能力の高い臓器で、食べ物からとったたんぱく質を材料にして絶えず人間の肝臓に必要なたんぱく質をつくり出してくれるからです。

ところで、食べ物からとったタンパク質は、腸から吸収されるときにいったんアミノ酸に分解され、肝臓でアルブミンなどのたんぱく質に組みかえられます。なぜこのようなことが行われるかというと、肉でも魚でも、それらに含まれるたんぱく質はその種ごとに特有のアミノ酸組成になっていて、肉や魚のタンパク質がそのまま人体のタンパク質になるわけではないからです。

て、人体の組織に含まれているたんぱく質の中で最も多いのはアルブミンで、肝臓の細胞に含まれているたんぱく質も大半はこのアルブミンです。ところが、肝硬変などになって肝臓のたんぱく質合成機能が低下すると、体の中からこのアルブミンが減少します。

そこで、アルブミンを補給する必要が出てきます。では、そのためにはどうすればよいのでしょうか?肝臓のアルブミン合成には、いろいろなアミノ酸が必要です。ところがアミノ鞄の中には体内で合成できないもの(必須アミノ酸) が8種類あります

これらは、どうしても食べ物のタンパク質からとらなければなりません。そこで、これら8種類の必須アミノ酸をバランスよく含むたんぱく質食品をとることがなにより望まれます。では、いったいどんなたんぱく質食品に必須アミノ酸がバランスよく含まれているのでしようか。それをはかる尺度にアミノ酸価があります。

アミノ酸価とは、幼児に必要なアミノ酸の量を基準にした理想のたんぱく質を畑として、これと食品のアミノ酸組成を比較すを方法です。アミノ酸価が畑かそれに近い価を示すものが良質のたんぱく質ということになります。ちなみに、アミノ酸価が畑になる食品は牛乳や卵、肉類、そして魚の中ではあじなどです。

欧米人にくらべて肉類よりも魚や豆類の摂取がどうしても多くなりがちな日本人の場合、必須アミノ酸を理想的には補給しにくい面があります。いいかえれば、日本人はアルブミン合成には比較的不利といっていいでしょう。

そこで和食党の人にぜひおすすめしたいのが、魚と肉、肉と大豆といったように2種類以上のたんぱく質食品を組み合わせて食べる方法です。これなら1種類の食品に含まれるタンパク質のアミノ酸価が低くても、それぞれ足りないアミノ酸を補い合う形となり、アミノ酸価はぐんと上がります。肝臓に自信のないかたは特に、バラエティーに富んだ献立7を常に念頭におき、肝臓強化に努めてほしいものです。

ページのトップへ戻る
inserted by FC2 system