薬の多用も肝臓には負担になる

不要な薬はできるだけ飲まないようにする

薬の多用も肝臓には負担になる

薬には作用もあるが、副作用もある

現代は、多くの人が都市型の生活形態が習慣化してしまい、、食生活も大きく変化してきました。数々の加工食品が市場にあふれ、手軽さがもてはやされているのはご存じのとおりです。

ちょっと風邪をひいたといっては薬を飲み、頭痛がするといってはまた鎮痛剤を飲むといったぐあいに、安易に薬に頼ってはいませんか。こんな傾向の人も、肝臓の健康には注意が必要です。薬は肝臓で分解・解毒されます。薬をあれこれ飲むといしいたぅことは、とりもなおさず肝臓によけいな負担を強いるうえに、それがつづくと肝臓を傷めかねないからです。事実、薬剤性肝障害という病気もあります。

薬が肝臓を傷める原因は2つあります。1つは、薬そのものが強力すぎて直接肝臓を傷める場合、もう1つは、その薬によって体がアレルギー反応を起こし、二次的に肝臓を傷めてしまう場合です。これらの点を考え合わせると、ほとんどの薬が多かれ少なかれ肝臓を悪くする可能性があるということです。

比較的肝障害を起こしやすい薬としては、抗生物質や鎮痛剤、糖尿病の治療薬などがよく知られています。それらの中でもいちばん要注意なのは抗生物質です。なぜなら、抗生物質は体内のバイ菌を殺すほど強力な薬だからです。バイ菌も人間も同じ生物であり、一方の生物を殺すような強い薬が生身の人間にとっていいわけがありません。ですから、抗生物質を飲むときには細心の注意が必要なのです。

薬によって起こる肝障害を防ぐには、とにかく不要な薬は飲まないことに尽きます。いいかえれば、医師が指示した以外の薬は、できるだけ飲まないようにすることです。ことに慢性肝炎とか急性肝炎などで肝臓を悪くしている人は、肝臓の薬以外は飲まないに越したことはありません。

肝臓が悪く機能が低下しているときによけいな薬を飲むと、肝臓によりいっそう大きな負担をかけてしまいます。どうしても飲まざるをえないときは適量を守って、ダラダラ飲みつづけないこと。薬は、必要なときに必要なだけ飲むのが最も効果的なのであって、飲みすぎれば逆に肝臓を傷めてしまうものだということを肝に銘じておきましょう。

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